花鳥で飾られた三重塔 [貞祥寺三重塔] 長野県

貞祥寺三重塔 長野県
プロフィール

彫師歴三十余年。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和七年九月上旬 長野県佐久市の貞祥寺に参詣しました。

参道

大永元年(1521)開基
承応二年(1653)惣門造営
寛文十二年(1672)山門造営
嘉永二年(1849)三重塔造営
明治三年(1870)神光寺より三重塔移築
御本尊 釈迦牟尼仏

参道

惣門

惣門

山門

山門

山門左側には増長天がいました。

増長天

とても迫力のあるお顔をしています。

増長天

右には持国天。

持国天

本堂にお参りして さらに奥に進むと 三重塔があります。

貞祥寺三重塔

嘉永二年(1849)造営の三重塔。廃仏毀釈により廃寺になった小海町の神光寺から 金百十二両二分で買い取り 移築したそうです。

貞祥寺三重塔

佐久の著名な宮大工・小林源蔵の作。彫師は分かりませんでした。

貞祥寺三重塔

耳があるので木兎みみずく

木兎

はとでしょうか?花は椿つばきの様に見えます。

鳥

右面です。

貞祥寺三重塔

紅葉もみじ。多分 破損していて 中程に不自然な空間があります。

紅葉?

うずらの様な鳥と牡丹ぼたん。こちらも中程に不自然な空間があります。

牡丹に鳥

背面です。左側の彫刻は丸ごと欠損。

貞祥寺三重塔

丸いのは枇杷びわだと思いますが 雨の中を飛ぶ鳥は何でしょう?

枇杷に鳥

左面です。

貞祥寺三重塔

梅の木?これも鳥が欠損しているのかも知れません。

梅の木?

波千鳥なみちどり

波千鳥

鳥や花は難しいですね。

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苔むした境内が まさに古刹といった感じ。誰とも行き合わず 落ち着いた雰囲気のお寺でした。

刺青師・龍元

070(2025.11.24)

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