胴羽目探求道 険しい道が続きます [関戸神社] 茨城県

伯夷と叔斉? 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和五年 新年寺社彫刻巡礼の旅三日目 茨城県大子町の関戸神社に参拝しました

関戸神社鳥居

大同元年(806)創建
御祭神 天津彦根命あまつひこねのみこと

関戸神社

拝殿正面の千鳥破風には鷹の彫り物がありました

鷹

裏へ廻ると ガーン‼︎ 御本殿覆屋にはアクリル板のような物が。。。

関戸神社御本殿覆屋

下の格子の隙間から覗くと 上には板が張られていて これが御本殿の部屋の床になる様です

関戸神社御本殿覆屋

胴羽目探求道 険しい道が続きますが 挫けずに如意棒を使います

関戸神社御本殿

あまり良い写りではありませんが 何とか中の様子が伺えます

関戸神社御本殿

胴羽目は亀仙人の盧敖ろこう

亀仙人 盧敖

背面もこの通り

関戸神社御本殿覆屋

いくらか透明度が高いです

関戸神社御本殿

さて この人たちは誰? 

伯夷と叔斉?

似た感じの絵があります こちらは伯夷はくい叔斉しゅくせいと言う儒教の聖人で この話ではわらびを入れた籠などが重要な鍵になりますが 胴羽目には小道具が何も無いので断定はできませんね

伯夷叔斉 李唐(采薇図)
李唐画(伯夷叔斉 采薇図)

左面です

関戸神社御本殿覆屋
関戸神社御本殿

こちらは鶴仙人の 費長房ひちょうぼう

鶴仙人 費長房
関戸神社御本殿

アクリルにしろポリカにしろ 建設当初は透明だったのでしょう 太陽光で段々と不透明になって来るのは仕方の無い事 中が見えただけでもラッキーです

刺青師・龍元

019(2023.02.10)

コメント

  1. より:

    こちらも高難度な覆屋ですね、悪戦苦闘している姿を想像します。彫刻巡りをしていて、ほぼ参拝客に会うことはないので、良いですが?参拝客が多い神社だったら、不審者で通報されてしまいますね(笑)、彫刻撮影中って腕章を作って付けておこうかなぁなんて思ったりもしています(笑)

    • 人がいる所で如意棒とか脚立は使いにくいですね。何年か前にお寺で脚立を担いでいたら、お坊さんに誰何されました。
      腕章は良いアイデアかも知れませんね。

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