涌釜神社(わっかまじんじゃ)

本殿 神社仏閣
本殿
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

先月下旬、栃木県佐野市を走行中、通りすがりに休憩に立ち寄った出流原弁天池の畔りに神社があったので立ち寄りました。この池の水は名水百選にも選ばれるほどの有名な池の様です。

涌釜神社鳥居
涌釜神社鳥居

由緒

創建 不明
大正二年(1913)旧地より現在地に遷宮
人丸様(柿本人麻呂)が岩を杖で突いたら水が湧いたという伝説がある。
主祭神 不明
配神 柿本人麻呂

西向きの神社です。

拝殿
拝殿

本殿

拝殿裏には目の高さほど上がったところに本殿がありました。残念ながら、胴羽目はありません。

本殿
本殿

本殿扉上には火除けの犀。

火除けの犀
火除けの犀

手挟みには鸞(らん)か金鶏(きんけい)か。頭が取れてしまっているので、金鶏の特徴である大きな冠羽があったのかどうか分かりませんが、尻尾の感じからすると金鶏ですね。

多分、金鶏
なぜか写真にはたくさんのオーブが。。。なんてね、埃です
反対側も頭がよく見えないんだよな
反対側も頭がよく見えないんだよな

脇障子には鶴と仙人らしき人物。大分苔むしています。鶴に乗っている仙人と言えば王子喬(おうしきょう)か費長房(ひちょうぼう)が思い浮かびますが、この人は鶴の横に立っているだけなので一体誰でしょう。 〜追記(19.07.08) これは林逋(りんぽ)の様です。またの名を林和靖(りんわせい)。梅を妻、鶴を子として生涯独身を通した詩人。梅の花も彫られていますね。 追記終わり〜

一体誰でしょう
一体誰でしょう

反対側には脇障子にも胴羽目にも彫刻はありませんでした。こちら側の脇障子を見ると板が明らかに新しいので、元々あった彫刻はダメになってしまって板を取り替えたのでしょう。こうやって段々朽ちていくのですね。

本殿南側

通りすがりに立ち寄ったにしては、まあまあの収穫です。

刺青師・龍元

コメント

タイトルとURLをコピーしました