令和四年十一月上旬 東京都青梅市の和田乃神社に参拝しました
創建年不詳
寛政五年(1793)本殿造営
明治四十年(1907)幣・拝殿造営
御祭神 大山祇神 磐長比売神 茅野比売神
御本殿覆屋の格子は幅広ですが 周りを玉垣が囲んでいて案外これが曲者 覆屋に近づけません
なので如意棒を使いました 如意棒というのは縦方向には良いですが 横方向はカメラがなかなか安定しません
それから 格子が御本殿に近くて 標準レンズで撮ると全体が入らないし 超広角レンズで撮ると画像がかなり歪みます
四苦八苦しながらも何とか撮影
誰かが笙を吹いています
長鳴鶏がいます
鼻の長いこの人は猿田彦命
五手先で回廊を支える立派な組物の下には 唐子遊びの木馬……
えっ…… 怖いんですけど……
御本殿と浜床の間には定番の鯉の滝登りがありました
背面に廻ります ちょっと腰組がガタついている所がありますが大丈夫なのでしょうか
胴羽目は 隠れてしまった天照大神をどんちゃん騒ぎで誘い出す 天岩戸です
おお!ツイストを踊るこの人は誰⁉︎ 手力男命の隣で踊っているので一瞬 天宇受売命かと思いましたが。。。
これは天太玉命でしょうか それとも天児屋命? どちらにしてもこの表情は最高です
主役の一人である筈の 手力男命を完全に食ってしまってますね
一番の主役の天照大神は いつもひっそりと隅にいます
この面には「武州 熊ヶ谷町 彫刻師 飯田祐治郎」と銘が彫られていました
飯田祐治郎といえば 埼玉県吉見町の元巣神社の向拝↓に飯田祐次郎の彫り物がありました
一文字違いますが 同じ人なのでしょう この人が人物を彫るとこうなるのか
唐子の相撲
非常に粗削りで 指なんかソレっぽければ良いだろ的な感じ
左面です
胴羽目三面で天岩戸を表している様です
天宇受売命 こちらの面を見るまでは背面胴羽目で踊っている人が天宇受売命だと思ってました
誰なのか同定はできませんが 鼓笛隊の神さま達
心底楽しそうです これなら天照が気になるのも頷けます
縁下の唐子遊び と 菊水
巻物には笹なのか竹なのか 画が書いてあります
鯉の滝登り
どの彫り物も なんか独特の味の様なものがあります
すっかり飯田祐治郎のファンになってしまいました
刺青師・龍元
140(2022.11.28)
コメント
飯田祐治郎、 悪く言うと、下手ですねぇ!!いやいや下手くそですね。よく言うと、味がありますねぇ。
まさに下手うまですね!
元巣神社を見た時から気になっていました。
onijiiです。
荒削り、下手うま系大好物です。
記事を見ながら口元が緩みました。(笑)
特にツイストを踊る神さまと木馬に跨る唐子が良いですよね。横笛を吹いている神さまもvery good!