お客さんのF君は身長は私と同じ位で、筋肉質。刺青は今回が初めてです。将来は総身彫りを目指しているとの事。
打ち合わせ時に描いたアイデアを元に下絵を描きます。これはお客さんに仕上がりをイメージして貰う為の物なので大雑把です。

当日は、体の凹凸を考慮して微調整をしながら体に下絵を描いて行きます。

鏡や写真で確認して貰った後、実際に墨を入れていきます。

今回は込み入った図柄なので、筋彫りをマシンで行いました。

マシンは昨年、弟子の彫鈴にアメリカで買って来て貰った DK Rotary Sidewinder。ロータリーマシンとコイルマシンの良い所取りをしたマシンです。

マシンの性能だけでなく、まるで死体の様に動かないF君の辛抱もあって、仕事がスイスイ進みます。

実際の所、よく動くお客さんだと余計に時間が掛かるばかりでなく、スジが曲がってしまったり震えてしまったりという事があります。

下書き・休憩含めてここまで約5時間。
F君、頑張って通って下さい。
刺青師・龍元