令和二年九月吉日、栃木県小山市の東箭神社に参拝しました。
御由緒
応安元年(1368)創建
文化九年(1812)現社殿建立
現社殿建立から約二十年後装飾彫刻製作
彫師 後藤周次正秀
御祭神 大己貴命 饒速日命
裏へ廻ります。
彫り物てんこ盛りです。
彫師の後藤周次正秀という人は磯邊義左衛門の流れの人の様です。磯邊義左衛門というのは、直ぐそばの大川島神社を手掛けた磯邊義兵衛から見ると本家筋の流れですね。文献によって「義」の字が「儀」になってたりします。昔の彫師はよく音が同じ違う字を使ったりしたので、これもそんな事なのかなぁと推察します。
上の方に目を向けると二重虹梁間には飛龍がありました。
その上には力神。
胴羽目は孔子懐妊。
背面も彫り物満載です。
黄石公と張遼 張良の彫り物。
これだけ良い彫り物があるのに右面はなぜか窓がありません。文化財公開で年一回くらい公開される様ですが、そういった催し物は大体週末なので私は仕事で来られません。
私のフシ穴の様な目を皿にして、どこかに隙間が無いかと探すと節穴がありました。覗くのは怖いのでデジイチをかざすと彫り物が見えました。
鳳凰に乗っている梅福仙人の様ですが、デジイチはレンズが大きいので、どうやっても頭の部分が撮れません。なのでスマホで撮影。やっぱり画質は落ちます。
前方にも節穴があったので、脇障子も撮れました。唐子と鶏の様です。
天満宮
境内社の天満宮にも彫り物がありました。
こちらは私のフシ穴の目を皿にせずとも幸いにして節穴・隙間は沢山ありました。こちらもスマホカメラなので画質はイマイチですが。
左面胴羽目は猩々。
右面。
画題は菊慈童。帝の枕をまたいでしまった為に流刑になり、流された先で菊の露を飲んで仙人になりました。
なんて書くとスムーズに撮影できた様な感じですが、デジイチ・コンデジ・スマホで色々設定を変えて1時間近く四苦八苦してました。誰かが見てたら変態だと思っただろうな。通報されなくて良かった。目の前民家だし。
刺青師・龍元
220(2020.10.09)
コメント
onijiiです。
素晴らしい彫物ですね!力神もいい顔!
籠彫りの中には鶏がはいっているのでしょうか?
技量の高さに惚れ惚れします!!
境内社も彫りがしっかりしてますね!!!
別に悪いことしている訳ではないけれど、人の
目が気になるんですよね。
分かります。その気持ち(笑)
もっとも1時間も怪しい動きをしていたら、不審者
と思われても仕方ないような(大笑)
鶏だと思いますが、あまりはっきりとは写ってませんでした。たぶん、近づいてじっくり見ないと分からないと思います。春に公開されるみたいなんですがね〜。私は週末は忙しいので。。。
金網越し、格子越しにカメラを構えているんだったら良いんです。でも、髭面のオヤジが何も無いただの壁に張り付いて、それでもカメラを構えていればまだ良いですが、スマホじゃ他人からは見えないでしょうから、間違いなく変態認定がおりると思います。