令和七年一月中旬 茨城県石岡市三村の須賀神社に参拝しました。

元亀元年(1570)創建
御祭神 建速須佐男命

御本殿を見ていきます。

正面扉脇に彫刻があります。

猩々です。

猩々とは 飲んでも飲んでも酔わない不思議な生き物。

昔 親孝行者の高風という男が夢のお告げに従い 市場で酒を売り始めました。

高風が店を出す店には いつも酒を買い求めて飲む者がいましたが いくら飲んでも顔色の変わることがありません。

不思議に思い 名を尋ねると海中に棲む猩々だと名乗りました。

美しい月夜の晩 高風はいつもの様に酒を用意し 猩々を待っていました。

するといつもの様に 水中の波間より猩々が現れました。

高風は猩々と共に酒を酌み交わし 舞を舞い踊りました。

やがて猩々は高風の徳を褒め 汲めども汲めども泉のように尽きることのない酒壷を与えて帰ってゆくのでした。

という幻想的なお話。

刺青師・龍元
020(2025.03.14)
コメント