令和二年七月吉日、新潟県長岡市の羽黒神社に参拝しました。
御由緒
文治三年(1187)創建(案内板より)
享保十二年(1731)創立(栃尾観光協会websiteより)
江戸末期 現社殿建立
御祭神 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
月讀尊(つきよみのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
向拝
唐破風を支える「力神」。鬼寄りですね。水引虹梁上には「許由と巣父」。ここにあるのは珍しいと思います。
海老虹梁に巻きつく「龍」。
案内板によると雌雄の龍だそうです。
どちらが雄でどちらが雌かは判りませんが、とにかく大きいです。
重量感たっぷり。重厚な迫力の龍の頭。
〜追記(2022.11.05)彫師は細貝丈八だそうです 追記終わり〜
拝殿内部
誘われるままに中に入ってみました。
正面欄間には「迦陵頻伽」。天井には地元の絵画愛好家7人が奉納した49枚の絵。去年の改修時に奉納された様です。
ナント!北斎画奉納額がある!私は内部をぐるりと見回してしまいました。
それらしき絵が見当たらないので文を良く読むと、三本勘次という人が北斎という画号で余技として描いた絵がこちら。
素人がどんな画号を使っても自由なんです。この絵が描かれたのが慶応元年となってますから、北斎の死後16年くらい。当時は著作権という概念もありませんでしたし。
でも、ちょっとこの案内板の表記は紛らわしいですね。
まあ、現物が目の前にあれば、見てすぐに本物の北斎じゃないって判るから良いのか。
刺青師・龍元
164(2020.08.03)
コメント
onijiiです。
おっ!龍の目が凄い!
おおっ!力神が凄い!!
おおおっ!龍の巻き付きが凄い!!!
これほどの巻き付きは初見です。
思わず「凄い!」3連発でした。(笑)
地域や作者によって、表現の多様性があって
面白いですね。
それにしても、案内板は紛らわしいですね。(大笑)
ここは拝殿も雪よけの板で覆われているからか、状態が非常に良いですね。
雪深い地方には胴羽目彫刻が少なく、力神や龍頭、蟇股など上部の彫り物に重点を置いている傾向がある様な気がするのですが、これは冬になると社殿が雪に埋もれてしまう、という事があるのではと思ったりしています。
案内板は「オラが村興し」の勇み足って所ですかね。