令和四年一月中旬、埼玉県ときがわ町の慈光寺観音堂に参詣しました。

天武天皇二年(673)創建
享和三年(1803)現観音堂再建
御本尊 千手観音立像



正面右側の欄間。案内板によると二十八部衆だそうです。二十八部衆というのは千手観音の眷属の事です。

中央の頭貫上には瑞雲と波に月。もしかしたら太陽。もしかしたら両方。

二十八部衆から六人。やはり、外側は劣化が激しいです。一番左側は阿修羅かな。

全部は分かりませんが、馴染みの有るものだけ。
これは左から三番目。迦楼羅天だと思います。

左から六番目は密迹金剛。口を閉じている仁王さまです。首がなくなっていますが。

右の欄間の一番左は那羅延金剛。口を開けている仁王さま。

内外陣境中央の欄間は龍。

その右には雷神さま。

外陣左側と右側には二枚ずつ、計四枚の欄間がありました。各欄間に四人ずつなので 4×4=16人、表の 6+6=12人と合わせて二十八部衆なのだと思います。
どれも劣化が激しいです。

毘沙門天や鬼子母神などもいる筈ですが、同定するのは困難です。

ここの主役はこれ!

雷神です。

彫師はデザインについて相当の自信があったのでしょう。

反対側には風神。

なんとも言えない味わいがあります。

元々は彩色だったようです。




伝説の夜荒らしの名馬。詳しくは慈光寺公式サイトをご覧ください。

素晴らしい彫刻でした。
刺青師・龍元
031(2022.02.23)
コメント
onijiiです。
先週の土曜日に行ったばかりです。
風神雷神の彫刻が目当てでした。(笑)
事前情報の写真にあまり期待感は無かった
のですが、実際に現地で見たら刺さりました。
近くの日枝神社も素晴らしかったです。
もう行かれてましたか。さすがアンテナが高いですね。風神雷神を見てニヤニヤしてしまいました。
日枝神社はここの次に参拝しました。