背面胴羽目の彩色がキレイな件 [雷神社] 群馬県

雷神社 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

刺青師・ 龍元をフォローする

令和三年十二月中旬、群馬県太田市の雷神社に参拝しました。

雷神社鳥居

いたってシンプルな拝殿です。

雷神社拝殿

裏へ廻ります。

雷神社

御本殿は雨ざらし。

雷神社御本殿

彩色がボロボロです。

寒山拾得

画題は寒山拾得です。

寒山拾得

背面はこんな事になってました。

雷神社御本殿

全体が見えませんが、どうやら鷹の様です。木が生い茂っていて直射日光が当たらないせいなのか分かりませんが、彩色が意外ときれいです。

鷹

左面胴羽目は猩々です。良いお顔で、楽しそうです。

猩猩

本職の塗師の方の仕事ではない様な気がします。

猩々

背面と側面の傷み具合の違いからみて、塗料も専用の物ではないのかも。つまり、塗り替えたのは最近の事で、専用の塗料ではないので極端に日光に弱かったのではないかと思ったりします。

雷神社御本殿

背面だけ最近塗り替えたのかも知れませんけどね。

刺青師・龍元

162(2021.12.20)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    彩色の前の下地処理だと思います。
    劣化しているので、本職には敵いませんね。
    費用は想像もつきませんが、かなり高い?
    氏子さんたちの姿勢を買いたいと思います。

    • 下地処理が大事なんですね。本職は見えない所もしっかりとした仕事をしますからね。

      私も今の仕事に着く前は色々な職人系の仕事をしましたが、熟練の前にまずノウハウが大事だと思いました。その次に良い道具。二つが揃って、場数を踏んで熟練ですね。

      まあ、背に腹はかえられないという事なのでしょうけど、かえって高くついてしまうという事もあるんじゃないかなぁ、と思ったりします。

タイトルとURLをコピーしました