神奈川沖浪裏
多分、日本で知らない人はいないんじゃないかという位に有名な浮世絵、北斎の富嶽三十六景から「神奈川沖浪裏」。
絵のフレーム
特に海外の人からの注文が多いのですが、いざこれを刺青として入れるとなると考えなければならないのが、端っこの処理、つまりフレームです。
元の絵の通りに長方形にぶった切るのは最低ですよね。元の絵は浮世絵だから四角くて良いのです。でも刺青の場合には絵の端っこの処理が一番大切です。
札チラシの内の1枚にするという手も無い訳ではありませんが、この「神奈川沖浪裏」だと細かいので札一枚が結構な大きさになってしまうし、第一、1枚だけでは札チラシになりません。
瓢箪
なので、今回はひょうたんにしてみました。
スジはマシン、ボカシは手彫りです。場所は腿、所要時間は休憩を入れて3時間です。
過去の「神奈川沖浪裏」
打ち出の小槌に入れた事もあります。
額が一番のフレームです。額彫りというのはまさにこの為に考案された訳ですから。
あとは団扇とか扇子とか凧とか。着物の柄として入れた事もあったなぁ。
刺青師・龍元