平塚八幡大神社

平塚八幡大神社鳥居 神社仏閣
平塚八幡大神社鳥居
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和元年長月吉日、千葉県白井市平塚の八幡大神社を訪れました。

鳥見神社から50メートルほど歩くと脇道がありました。案内板などはありませんが、地図によるとここら辺で脇に入った所にある筈。

(画像クリックで拡大画像が表示されます)

脇道が。。。
脇道が。。。

蜘蛛の巣に引っかかりながら、山道の様な参道を100メートルほど行くと鳥居が見えて来ました。

その先には
平塚八幡大神社鳥居

由緒

創建 不詳
慶応三年(1867)社殿建立
御祭神 誉田別命
彫師 北方村 後藤官司
南向き

平塚八幡大神社

正面

正面向拝には正八幡宮の社号額が掛かっています。

平塚八幡大神社本殿正面

木階下羽目板には菊の花。浜床下には亀。

菊の花 波に亀

西面

平塚八幡大神社本殿

木階の脇羽目には力神。これは珍しいかも。

力神
力神

胴羽目は猩々。

猩々と酒壺
猩々と酒壺

脇障子は鳥。何の鳥かな。椋鳥っぽい。

西側脇障子

背面

本殿背面

胴羽目は 牛若丸

牛若丸剣法を修すの図
牛若丸剣法を修すの図

東面

東面

こちらも木階脇羽目に力神。

力神
力神

胴羽目には 鬼若丸

鬼若丸の化け鯉退治
鬼若丸の化け鯉退治

脇障子。ますます椋鳥っぽいけど、正確なところは分かりません。

東側脇障子

(画像クリックで拡大画像が表示されます)

いつも思うんですけど、神社の彫刻の並び方って誰が決めてたんですかね。もちろん施主なんでしょうけど、彫師はアドバイスとかしなかったのかな。牛若丸鬼若丸で東西対にして背面に猩々を持って来た方がバランスが良いと思うんですけど。。。

それから猩々と牛若丸鬼若丸が全く関連性が無いのも気になる、って彫師は絶対に思っていた筈。

施主と彫師の力関係なのか、私の知らない何かの意味があるのか。。。

刺青師・龍元

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