令和四年一月中旬、埼玉県越生町の東山天満宮に参拝しました。
ここは東山神社の境内社です。

東山神社よりさらに小ぶりな御本殿です。

左面。

胴羽目は亀仙人の黄安。隣の東山神社の右面と同じ構図です。

わざと荒い鑿痕を残す作風の様です。

東山神社の黄安も素晴らしかったですが、この荒々しい鑿痕には何とも言えない味わいがあります。

↓東山神社の黄安は滑らかな感じ。

脇障子も東山神社と同じく猩々。

背面に彫り物はありませんでした。

左面です。

こちらも東山神社と同じ構図で鯉仙人の琴高です。

鑿痕の荒々しさとは対照的に柔和な眼差しの琴高仙人。

素朴なお顔です。

↓対して東山神社の洗練されたお顔の琴高仙人。

どちらも捨て難いです。

脇障子の猩々。

背面以外の胴羽目と脇障子が同じ構図の画題の東山神社御本殿と東山天満宮御本殿。

比べると天満宮の方が新しそうに見えます。実際の所どちらが先に作られたのかは分かりませんが、どちらかがどちらかを参照したのは間違いないでしょう。
刺青師・龍元
035-02(2022.03.04)
コメント
onijiiです。
鑿の跡が堪りませんね。
円空が好きなせいか、荒削りな彫刻は
大好物です。
素材が持つ木の温かみを感じます。
見ていて幸せな気分になります。(笑)
そうですね!木の温かみですね!
やっぱり木材の温もりというのは良いですね。金属とコンクリートの中で暮らしていると、土と木の匂いのする神社はホッとします。