令和五年一月中旬 群馬県高崎市の諏訪神社に参拝しました。

創祀年代不詳
文政五年(1822)本殿内宮上棟の棟札あり
御祭神 建御名方命

御本殿は拝殿横の石段を登った所に鎮座します。

御本殿覆屋。

立派な御本殿がありました。

もう日暮れ間近で覆屋の中は暗いです。

胴羽目。牛を牽く老人は巣父だと思います。

尭帝に位を譲ると言われて汚れた 許由の耳を洗った水を牛に飲ませられないと せっかく来た道を引き返す巣父。振り返り仰ぎ見る彼方の滝に許由がいる という設定なのでしょう。

だいぶ暗くなって来ました。

背面胴羽目は亀仙人の盧敖。

この面は彫鈴がLEDライトで照らしてくれています。

こちら↓は自然光。やはり自然光の方が良いですが これは何枚も撮った内の一枚で 3秒近くシャッターを開けています。手持ちでピント合わせも手動なので 他の物はほとんどピンぼけのブレブレでした。

こちら↓は自然光でスマホですが 自動でISOを上げてしまうので 粗い写真になります。

そうこうしている内にかなり暗くなって来たので こちらは最初からLEDライト照射。

こちらはどなたでしょう?

巣父と対になるのは耳を洗う許由と相場が決まっているのですが。。。

欠損してしまってますが 左手には多分杖を持っていたのでしょう。右手には何やら籠を持っています。

籠を持っていると言えば 諫言を受け入れてくれない主君の禄は食めないと 山へ篭って山菜を食べて餓死した伯夷叔斉兄弟が思い浮かびますが 許由巣父との組み合わせはあるのかな?
と思って探すと 北斎が並べて描いていました。伯夷叔斉も許由巣父も高潔な人物の喩えに使われるので たまたま思いつきで並べただけなの知れませんが。

酒が入ってるっぽい瓢箪みたいなの持ってる童子が居るから 餓死を覚悟した孤高の聖者っぽくはない様な。。。やっぱり許由なのかなぁ。。。う〜ん 何より楽しそうに見えるし どちらでもないのかも。。。

一人だったらキチンとカメラを固定して じっくりと時間を掛けて何十枚も挑戦する所なんですけどね。
刺青師・龍元
028(2023.03.07)
コメント
ここは内部が暗く8枚だけしか撮影しませんでした、そもそも紫色の布が掛けられていたので、胴羽目彫刻がしっかりと見られなかったので、撮影を諦めたと記憶していますが、龍元仙人の画像では、紫の布は落下しているので、胴羽目彫刻はしっかり見られる状態ですね!!こちらは4/1が例祭との事、紫の布も例祭時に掛け直されてしまうと思うので今がチャンスですね、今月中に再訪しようと思います。情報ありがとうございました。
錺さん おはよう御座います。
ああ、それでは私はラッキーだったのですね。もう日暮れ間際だったので行くのやめようと思ったのですが、覆屋の暗さを知らない友人が行きたいと言ったのでダメ元で参拝しました。確かに群馬の彫刻探知機と異名を取る方のブログでも布が掛かってますね。
onijiiです。
良い顔してますねえ。
見入ってしまいました。(笑)
群馬県も素晴らしい彫刻が多いですね。
いつの日かあちこちと回りたいです。
onijiiさん おはようございます
彫り物は顔が命です。
「人物の彫刻は興味ない」という人がいますが、良く知ればきっと好きになりますね。
群馬県南部は技巧的に優れた彫り物が多いですね。
おはようございます。
先週の土曜日に箕郷町を中心に宮彫めぐり(雨天だったので脚立は未携行)をしてきまして、こちらも参拝しましたが、本殿を撮影したところ神前幕は龍元さまの参拝時と同じ状態でしたが身舎の扉が取り外されて階の所に乱雑に積まれているような感じになっていまして、中の御神像が丸見えでした…(拝殿の鍵はしっかり掛かっていたので犯罪関係ではないと思いたいですが)
なお、別件になりますが自分が最近廻りました神奈川県内の宮彫ガッツリ系神社でTwitterに投稿した分のまとめを作成しましたので、お時間のございます折に御覧いただけましたら幸甚です。
神奈川県の神社装飾彫刻 ~川崎・横浜と県央地域の宮彫めぐり~
https://togetter.com/li/2106884
※ただし、参拝済みではありますが防犯上の観点から愛川町の菅原神社と個人宅の敷地内にある綾瀬市の妙法稲荷はツイートしていないので、その旨ご了承ください。
一魁斎さん おはようございます。
扉が外されていたとの事ですが、私が参拝した時に既に何ヶ所か桟が外れかかっていたので、修繕の為に外したのではないかと思います。例祭日が近いと聞いていますので。
早速、神奈川県の神社装飾彫刻 ~川崎・横浜と県央地域の宮彫めぐり~ 拝読いたしました。神奈川にも宮彫りがたくさんあるのですね。マーク済みの社寺が溜まって来たので、近々出掛けてみようと思います。
情報ありがとうございます。