6月末 タトゥコンベンションに参加する為にドイツのオッフェンブルクという所に行きました。
コンベンションが終わり 友人のドイツ人彫師のホルガーが 国境を越えた隣町のストラスブールに連れて行ってくれました。

ストラスブールは過去に ドイツ領になったりフランス領になったり。第二次世界大戦時には両陣営から象徴とされたり 2000年にはアルカイダが爆破計画を立てた事もあるそうで 色々曰くのある街ですね。

ストラスブールは街全体が世界遺産で とんがり屋根の建物がストラスブール大聖堂。ドイツ語ではシュトラースブルク大聖堂。

1176年着工(諸説あり)
1439年完成
高さ142m
とにかくその大きさに圧倒されます。142メートルというと43階建のビルに匹敵します。
15世紀にそんな高い物を建てるのも凄いけど 260年以上もかけて完成させるなんて ヨーロッパ人は気が長いなと思いましたが 修繕改築を重ねて今の姿になったのが1439年という事みたいです。もちろん その後も修繕改築を続けています。

入場無料(展望台有料)写真OK 脱帽 電話禁止 飲食禁止 ペット不可 と まあ常識的なルールですね。
ここは大丈夫でしたが ノースリーブ禁止 短パン・膝上スカート禁止なんて所もあるので注意が必要です。刺青はもちろんOKですね。
入り口から入ってすぐ 正面扉の裏側 身廊から本陣を望みます。

天井です。

パイプオルガン。躯体は1385年 機器は1981年に作られた物だそうです。

サン・モーリス祭壇画。サン・モーリスというのは殉教者で いろんな所に祀られている様です。

本陣。

ドームの丸い絵は 聖母戴冠。その下には12人いるのでキリストの12使徒という事でしょう(多分)。

天使の力神みたいな?

高さ18メートルの天文時計。時間が来ると上の人形が回ります。

天文時計の前にあるのが 天使の柱。そこここに美しいステンドグラスがありますが 第二次大戦中はナチスに接収され隠匿されていた為 戦火を逃れたそうです。

キリストを抱くマリア象。


お約束のドクロ。

袖廊の天井。十文字にアーチ状になっているのは 交差ヴォールト架構といって 重さを分散させるためらしいです。

交差部の前後左右にはいちいち お面がはめ込まれていて 面白いと思いました。

説教壇正面には お約束の磔。

内部を堪能し 再び外へ出ました。

ヨーロッパの古い教会には 大抵 ガーゴイルと呼ばれる雨樋があって 怪物の形をしています。

こちらのガーゴイルは 偶蹄で角ありの馬面の怪物。まるで麒麟みたいです。


天文時計がある側の妻飾りには日時計がありました。

影はXII つまり12を指していますが この写真を撮ったのは午後1時48分。季節によって補正しなきゃいけないのかな?

ヨーロッパの古い建物は 重厚で覆い被さって来る様な迫力があって すっかり圧倒されてしまいました。
刺青師・龍元
(2025.07.10)
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