令和七年三月中旬 大分県大分市の柞原八幡宮に参拝しました。
長崎に高齢一人暮らしの義母がいるのですが 以前から長崎に行く度に 行こう行こうと思っていました。でも同じ九州と言っても大分は長崎から遠いです。
しかし 先日 義兄の二十三回忌があり 義母がこれを機に家を引き払って こちらに引っ越して来る事になったのです。
もう用事も泊まる家も無くなるので この機会を逃すと 九州に行く事は当分無いでしょう。少々遠いですがレンタカーを借りて参拝して来ました。

駐車場から約50m程 階段を登ると鳥居があり さらに20m程登るとお目当ての南大門があります。
入母屋造の四脚門。前後に唐破風をつけて 左右に袖廊があり 非常に立派な門です。

正面からパッと見ると 立派ではありますが 普通の門に見えます。しかし一旦中へ入ると 彫刻の量に圧倒されます。

順番が少し変則的ですが 写真に番号をつけました。下のYouTube 動画も基本的にはこの順番です。

入ってすぐ左手の壁です。

壁という壁が全て 彫刻で埋め尽くされています。

扉の脇にも 胴羽目・脇障子級の彫り物があります。

羽目板彫刻の上の小壁の鰐鮫がお目当ての1つだったのですが あろう事か撮り忘れて来ました。まったく痛恨の極みです。

この門は別名「日暮門」というそうです。

彫刻を眺めていると 日が暮れるのも忘れるというのが由来です。

門の外側右面に廻ります。さすが日暮門の異名を取るだけあって 外側の壁も 胴羽目・脇障子級の彫り物で埋め尽くされています。

私も朝の9時前から昼の12時過ぎまで 3時間以上この門に張り付いていました。

妻を車に待たせていなければ もっと長い事居たかも知れません。非常に疲れましたが。

それにしても 平日の午前中とはいえ その間 行き合った人達は2組だけ。

まさかと思って袖廊外側の壁の裏側をのぞいてみたら そこにも大きな彫刻がありました。

行き合った人達は皆 中央廊下を通って 外壁や袖廊の彫刻には気付いていない様子でした。

この門は慶応二年(1866)起工 明治三年(1870)上棟。足掛け5年で建てられています。

この量の彫刻ですから 彫師は当然1人ではないでしょう。

彫師頭目は安倍文寅という人だそうです。

この界隈の人でしょうか。遠くから呼んだのでしょうか。

安倍文寅とググっても 安倍晋三と文在寅の記事ばっかり引っ掛かります。

この界隈の人達だとすると 他所にも凄い彫刻があるのかなぁ。
南大門を過ぎて 更に上へ登ると 御本殿の手前に西門があります。

冠木の上には大きな龍がいました。

側面蟇股のこれは。。。かぼちゃ?

これもかぼちゃなのかな?

龍の裏側。

御本殿近くにも駐車場があり ほとんどの人は御本殿だけ参拝して帰る様ですね。う〜ん もったいない!
お陰で落ち着いて写真を撮る事ができましたが。。。写真と動画 合わせて700枚以上撮影しました。
あいにくと御本殿は来年まで改修中で拝観はできず。その後も楼門やその他の建物の修繕が 後10年くらい続くそうですので 参拝する時には確認してください。
次回から南大門の彫刻を詳しく見て行きます。
刺青師・龍元
022-01(2024.03.24)
コメント
onijiiです。
おおー、凄いですね!
以前から気になってました!!
直ぐにでも行きたくなります!!!
遠征お疲れさまでした。
二十四孝など盛沢山。
紹介楽しみにしてます。
気になりますよね〜。
ここは妻沼聖天堂や西福寺開山堂を超えますね。すくなくとも彫刻の規模と数は今までで1番ですね。参拝者数は順位がかなり下ですが。