令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第二十七社目 千葉県印西市の水神社に参拝しました。
御由緒などは分かりませんでしたが 水神社なので水害の多かった地域なのでしょう。
向拝の龍。
縁下は非常にあっさりです。
懸魚の裏の暗がりでは力神さまが屋根を支えていました。
角が二本あるので これは鬼ですね。
胴羽目は二十四孝から。山で虎に出くわして「私を食べて良いから父を助けて」と天に祈ったら 虎は去って行った という 楊香。
虎にヘッドロックを掛けていたり 虎と睨めっこしていたり と色々なバージョンがありますが この虎はもう既に逃げ腰です。
雨ざらしなので 楊香の表情なのか木目なのか はっきりしません。
脇障子も二十四孝から。
これは 真冬に活魚が食べたいという母の為に 凍り付いた川に寝そべり 帰らぬ人となった。。。否 氷が溶けて魚を捕まえる事ができた という 王祥。
胴羽目は 母を養う為 口減らしに赤子を生き埋めにしようと企んだら 天がご褒美に黄金の(詰まった)釜を授けた という 郭巨。
そら豆の様な顔の郭巨。天に向かって拝謝します。
黄金で出来た釜と 黄金の詰まった釜 の二通りがありますが こちらは黄金で出来た釜の様です。
こちらの脇障子も二十四孝から。
真冬にタケノコが食べたいという母の為に雪山を彷徨い 天に泣きを入れたらタケノコが生えて来た という孟宗です。
屋根裏の力持ち。
右面は鬼さんでしたが こちらには角がありません。
そんな事もあるんですね。
ここで令和六年新年寺社彫刻巡礼の旅は終わりです。三日間で空振り入れて三十社。ああ疲れた。
次回から通常の寺社彫刻巡りです。内容は同じです。
刺青師・龍元
028(2024.03.20)
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