ついに完成! [背中額彫り 昇り龍]

背中額彫り 昇り龍 手彫り刺青作品
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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今まで何回か途中経過を書いて来ましたが、背中額彫りの昇り龍がついに完成しました。

背中額彫り 昇り龍

背中額彫りというのは、背中一面に背景のある刺青を入れる事を言います。この額彫りには、部位によって決まった形があります。(詳しくは 額の形 をご参照ください)

背中額彫り 昇り龍

アメリカンタトゥーなどでは腰のベルトの辺りで切ってしまったりしますが、日本伝統刺青では必ずお尻の下、裏腿まで行きます。

背中額彫り 昇り龍

やっぱり腿の部分は長い方が重みというか安定感がありますね。

背中額彫り 昇り龍

スジはマシン、ボカシは手彫りです。

背中額彫り 昇り龍

スジというのは輪郭線の事を言います。

背中額彫り 昇り龍

ボカシとは、一般的にはグラデーションの事を言いますが、刺青では黒や色を入れる事を言います。ベタボカシ、薄ボカシ、曙ボカシというのがあります。

背中額彫り 昇り龍

途中何度かの中断があったので約5年半で完成に漕ぎ着けました。

背中額彫り 昇り龍

中には10数年掛ける人もいますが、週一で通って8、9か月、月一だと3年ほどで仕上がります。

背中額彫り 昇り龍

始めた頃はもう少し痩せていましたが、少し筋肉が付いた様です。

昇龍背中額彫り筋彫りと下書き

刺青を入れた後の体型の変化を気にする人がいますが、風船に書いた絵が膨らんでも変わらない様に、通常の体型の変化であれば絵柄には影響しません。

いつも刺青が仕上がると、嬉しい反面少し寂しくもあり裏腹です。このお客さんは引き続き腕に行くとの事。引き続き頑張って通ってください。

刺青師・龍元

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