令和二年十一月、長野県小海町の諏訪神社に参拝しました。
御本殿覆屋。拝殿は無しです。覆屋には足場が掛かっていて大工さんが屋根の工事をしている所でした。仕事の邪魔をしない様に、大工さんに声を掛けてから撮影させてもらいました。
右面
海老虹梁には龍。
胴羽目は亀でした。
左面
海老虹梁の龍。すぐ近所の宮下諏訪神社に作風が似ている様な気がします。あちらの彫師は臼田茂七。こちらは不明です。
胴羽目は松に鶴でした。
背面には彫り物は無し。
すぐ横には秩父事件戦死者の墓がありました。事件なのに戦死?って感じでしたが、案内板を読むと秩父困民党の人たちの墓でした。古い神社を回っていると時たま埋もれた歴史に遭遇します。
中学生の頃に観た大河ドラマの「獅子の時代」でこの話が扱われていたので、大さっぱには知っていました。ドラマの筋は、文太兄い扮する会津藩士の平沼銑次が明治維新の激動の波に翻弄されながらも自由民権運動に目覚め、最後には秩父困民党に参加して消えていく、といった話だった様に記憶しています。
ちょっと調べてみましたが、なかなか奥が深い様で。ちょっと調べた程度じゃ全貌は分かりません。
もっと近代史を勉強しなきゃダメだなぁ。。。
刺青師・龍元
295(2020.12.24)
コメント
onijiiです。
長野県の彫物は輪郭がはっきりしてますね!
流派による作風の違いがあって面白いです!!
鶴の首が・・・。(笑)
秩父事件の説明書きを初めて読みました。
寺社巡りをするようになって、何百年も昔の彫刻
を楽しみながら歴史に触れることが多くなりました。
いい趣味ですね。
長野は鳥が多いですね。その次は獅子かな?人物は少ない様に思います。
鶴の首は細いので仕方ないですね。
日本人が日本人である為の拠り所は歴史にあると思いますね。自分たちの先祖が何を考え、何をして来たかを知らないといけないと思います。神社を回る様になって、江戸末期の頃の認識がすっかり変わりましたよ。