赤く塗られた御本殿 [厳島大神] 千葉県 (追記しました)

李白観瀑図 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年十一月、千葉県旭市の厳島大神に参拝しました。

裏へ廻ります。

胴羽目彫刻の彫りは浅め。

李白観瀑図。社殿の赤はスプレーを吹いたのでしょうか。マスキングが不完全だった様です。

背面胴羽目は西王母。この面は特に傷みが激しいですね。補修してあります。

補修したところは花が大きくて、枝も太いです。大きさは合わせた方が良いような。。。これくらいは許容範囲なのだろうか?

これは? 老人が月を眺めています。

静夜思

〜追記(2021.02.03)これは李白の「静夜思せいやし」かも知れません。

床前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷

床前月光を看る
疑うらくは是れ地上の霜かと
首を挙げて山月を望み
首を低れて故郷を思う

床前となっていますが、これは井戸の事だという説が有り、実際に今でも中国語で井戸の縁を井床と言うそうです。「静夜思」でググると老人が外で月を眺めている絵が沢山出て来るので、伝統的な構図なのだと思います。追記終わり〜

脇障子に彫り物はありませんでした。

刺青師・龍元

283(2020.12.10)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    自分が見てきた胴羽目の中で、
    トップクラスの彫りの浅さですね。
    お値段の関係なのでしょうか?

    氏子さんが苦労して補修?
    大きさや太さは目をつむりましょう。(笑)

    • 龍元 より:

      木目と彫りの区別が難しいくらいに彫りが浅いですね。
      デッサンは問題無いし彫師の腕は良い様なので、お値段の関係なのでしょうね。

      そうですね。これ位は許容範囲としなければいけませんね。

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