手彫り刺し棒が完成しました。今回のは竹製で、中国江南地方原産の孟宗竹です。竹の微妙なしなりが良いです。
デザインは私の護り本尊の大日如来の真言。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool001.jpg)
横から見たところ。握りやすい様に少し炙って曲げてあります。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool002.jpg)
こちらは大日如来の梵字を一つ。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool003.jpg)
これは適当に色々な色をまだらに置いて、研ぎ出した物。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool004.jpg)
こちらはスジ用の刺し棒。箔を張って「透」を塗ってあります。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool005.jpg)
昔はこの刺し棒に直接針を括り付けていたそうですが、不衛生なので、今は先端部分にプラスチック製の袋を被せて、刺し棒全体にプラスチックフィルムを巻きます。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool006.jpg)
さらに、ラテックスのキャップを刺し棒の先端に被せます。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool007.jpg)
その上に滅菌済みの針を置いて、糸で括り付けます。もちろん針は一回ごとに使い捨てです。
![手彫り刺し棒](https://ryugendo.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/tebori-tool008.jpg)
終わった後は針を廃棄して、刺し棒は消毒液で拭掃します。
この様に、刺し棒と針が接触する事は無いので、衛生的です。
刺青師・龍元