令和六年 とある神社に参拝しました。
鳥居も幟旗も無いので 知らないで訪れる人は まず居ないでしょう。
参道階段。
社の詳細は分かりませんでした。
実は社殿に胴羽目はありませんが それでも来たのには ここに激珍彫り物があるから。
右面
ジャーン!右側脇障子です。
馬に乗った人と 旭日旗を掲げる人。
日本軍の将校でしょうか。
今までも 我孫子市の葺不合神社や 何処かの野里神社で 日本軍を題材にした彫り物を見掛けた事はあります。
しかし これ程 日本軍一色の社殿は初めてです。
正面
扉脇板。
なんか気取ったポーズをとる人。遠くを見ている様です。
扉上には 騎馬戦で相手を打ち倒す日本兵。
扉左の脇板は 軍艦(多分)の上に立つ人たち。
こちらにも勲章をたくさん付けた 日本軍将校。
左側手挟み外側では 大砲が火を吹いています。
木鼻も激珍です。
左側手挟み内側。
右側手挟み内側。これはきっと軍艦の舳先でしょう。
右側の正面を向いた木鼻。
結構ひょうきんな顔です。それとも イッちゃってる表情なのかな。
横向きの木鼻は貫禄のある人。「行け〜突撃だ〜!」
右側手挟みの外側。これも軍艦の舳先でしょう。
左面
脇障子です。
こちらの面は右側や正面と比べて 更に生々しいです。
こちらの面には妻壁にも彫り物がありました。
敵を蹴散らす日本軍将校。
荒々しい彫りですが。。。
未完成なのか 上の方は良く見えないから手を抜いたのか 彫師が違うのか。。。
勲章などの細部が 他と比べて粗いです。
この彫り物が この社で一番生々しい。
ブッサー! ここまで直接的なのは見た事ないです。
背面
彫り物はありませんでした。この角度からだと 彫り物の無い 普通の社に見えます。
支輪には「陸軍万歳」「天皇陛下万歳」「海軍万歳」などの文字も彫られていました。
この社がいつ頃の建立なのかは分かりませんが 多分 日清戦争(明治27-28年)日露戦争(明治37-38年)と戦争に勝ち進んで 日本が上り調子絶好調の頃に建てられたのだと思います。
私は日本文化や日本の歴史に 日本人として誇りを持っていますが 決して軍国主義者でも 日本スゲー!日本万歳!主義者でもありません。念の為。
日本近代史については 様々な意見があると思いますので 一応 社名と所在地は伏せておきます。
刺青師・龍元
084(2024.10.30)
コメント
onijiiです。
おおー、これは激珍ですね!
脇障子、妻のみならず、扉脇、手挟み、木鼻までとは!!
是非行きたい所ですが、如何せん遠い!!!
写真をじっくり鑑賞させていただきます。
紹介ありがとうございます。
遂に1000ヶ所達成、おめでとうございます。
関東、北信越、東北まで、実際に足を運んでの
壮大な寺社彫刻の調査報告写真集ですね。
遠い所大変お疲れ様です。
これからも楽しみにしております。
Onijiiさん おはよう御座います
ここは長い間行きたいと思っていた所です。
段々と一社にかける時間は長くなるし、近場は行き尽くしてしまって走行距離は長くなるしで、参拝数は減って来てしまってます。もっと行きたい気持ちもありますが、把握している未訪問神社の数が減ってしまうのも悲しいので、複雑な気持ちですね。
神社巡りの方のブログで拝見し気になっていましたが、脇障子、正面の脇板、手挟みまでも!!
同じ神社でも、神社巡り目線の方 と 彫刻巡り目線の方では、目の付け所が違いますね!!
いや~ほんと 日本軍一色の社殿 ですね!!
非常に遠い所ですが、生で見たいです~。
錺さん おはよう御座います
やっぱり直に見ると違いますよね〜。
福島市の篠葉沢稲荷神社には陸軍海軍の胴羽目があるらしいですね。そちらにも近いうちに行ってみたいです。
私は125ccのバイクでの移動なので行動範囲は関東だけと決めているので、
福島県は対象外で調べていませんでしたが篠葉沢稲荷神社に胴羽目彫刻が有る事は知っていました、
しかし、激レア系軍事系の胴羽目彫刻というのは知りませんでした!!
片道314km、7時間54分、まぁ行けない距離ではないですが、日帰りは無理ですね(笑)
バイクで7時間54分!いやぁ日帰りどころか往きだけで丸一日、その日は撮影どころじゃないですね。
篠葉沢稲荷神社は日清戦争の模様みたいですよ。胴羽目なのでスケール感で言ったらここが一番でしょうね。ぜひ行きたい神社です。