奥の細道を行った先にある [雷電神社] 千葉県

謎の仙人 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和六年 新年寺社彫刻巡礼の旅 第十一社目 千葉県多古町の雷電神社に参拝しました。

道

千葉県にはこんな道が多いです。もちろん 車は国道沿いの なるべく邪魔にならなそうなスペースに停めて ここまでは歩いて来ました。

道

細〜い道の奥に やっと鳥居がありました。

雷電神社鳥居

大同二年(807)以来この地に鎭座
文明二年(1470)勧請とも言われる
御祭神 大雷神おほいかづちのかみ

雷電神社

非常に厳重な賽銭箱。

賽銭箱

御本殿覆屋。鑑賞には ほぼ問題の無いタイプです。

雷電神社御本殿覆屋

変わった事に 覆屋の中に更に玉垣がありました。

雷電神社御本殿

向拝中備には龍がありました。

向拝の龍

右側脇障子にはお猿さん。

猿

桃をかじっています。

猿
雷電神社御本殿

胴羽目は陳楠仙人ちんなんせんにんです。

陳楠

人々が旱魃に苦しんでいた時に 鉄椀から龍を呼び出して 雨を降らせたと云います。

陳楠仙人
龍

背面には 板が立て掛けられていました。

雷電神社御本殿

胴羽目は 帝の枕を跨いだ咎で 山奥深くに流された 菊慈童きくじどう

菊慈童

哀れに思った帝から授けられたを 忘れない様に 菊の葉に書き付けると そこに結ぶ露が不老不死の霊水となり それを飲んだ慈童は不老不死になりました。

菊慈童

左面です。こちらにも板が。。。

雷電神社御本殿

胴羽目の画題は不明です。

謎の仙人

仙人と思われますが どなたなのでしょう。

謎の仙人

被っている大きな笠と軍配が 鍵になるのだと思いますが 童子の持つ巻物も何かの意味があるのかも知れません。

童子

左側脇障子も猿。

猿

お母さん猿と子猿。という事は 右側の猿はお父さんという事になるかな。でも考えたら 猿は一夫一婦制ではないですね。

猿

向拝の龍。

向拝の龍
雷電神社御本殿

彫り物はヘタウマ系で 味のある素晴らしい作品です。ただ 背景の地紋彫りは 無かった方が良かったんじゃないかな〜と思いました。

素人の感想です。

刺青師・龍元

011(2024.02.02)

コメント

  1. onijiiです より:

    onijiiです。
    力神探しが目的で回ってたせいか?
    脇障子は人物だと誤認してました。
    ヘタウマ系大好物です(笑)

    • こんばんは onijiiさん
      誤認は私もよくあります。帰って大きいモニターで見て気づく事が多いです。ああ、気付いていればもっとしっかりと撮っていたのに。。。って感じです。遠方で撮り損なうと再訪するのも大変なので、十分に気を付けているつもりでもやってしまいます。
      ヘタウマ彫り物、超絶技巧の細密彫り物、それぞれ違う味がありますね。

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