名工・岸亦八とその弟子・太輔 [全性寺] 群馬県

応龍 神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和三年十二月中旬、群馬県太田市の全性寺に参詣しました。

全性寺

貞享四年(1687)開基
欄間彫刻彫師 岸亦八とその弟子、太輔

水引虹梁上には龍。兎ノ毛通には応龍です。

向拝の龍

唐破風下には司馬温公甕割り。

司馬温公甕割り

外陣欄間には彫り物がありました。

黄石公と張良

黄石公と張良

韓信の股潜り

韓信の股潜り

劉備玄徳 的盧にて檀渓を跳ぶ

劉備玄徳的盧にて檀渓を跳ぶ

内陣の左側欄間には麒麟がいます。麟吐玉書か何かでしょうか。

右側には唐子が笙を吹いていて鳳凰の様な鳥がいます。全性寺のサイトを見ると唐子の右側に人物がいるので、これは簫史しょうしでしょう。

全性寺のサイトによると絵師は中村卓斎、彫師は岸亦八とその弟子太輔となっています。

刺青師・龍元

165(2021.12.23)

コメント

  1. onijii より:

    onijiiです。
    1847年作とのことなので、174年前ですね。
    退色した風合いが歴史を感じさせてくれます。
    生で見た時には、ゾクッときました。(笑)

    • 174年前ですか。
      雨風と温度差が彩色の大敵ですから、やっぱり屋内にあると状態がすこぶる良いですね。少し退色していますが、これ位の渋い色合いが一番ですね。少しでも長くこの状態を保っていって欲しいです。

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