令和三年五月、埼玉県久喜市の天神社に参拝しました。
由緒不詳
御祭神 菅原道眞公
向拝の龍。
横に大きく広がったシャープな印象の龍。
耳が大きいタイプの獅子。
粗過ぎず細か過ぎず、これは御本殿も期待が持てそうです。
御本殿
裏へ廻ります。透塀の上には侵入を拒むように鉄条網が。。。これは人間避けでしょうね。
鉄条網は良いとして、この胴羽目の金網は何とかならなかったのか。。。鉄条網を潜り抜ける様な人間に対しては効果が薄いヤワな作りの金網。小動物対策か。。。
右面胴羽目は 牛若丸鞍馬山にて剣術を修めるの図 です。
牛若丸と烏天狗。
鞍馬山僧正坊。
↓こちらは栃木県佐野市寺久保熊野神社の胴羽目。同じ人の作品なのかは分かりませんが、構図がそっくりなので、同じ下絵を参照した事は間違い無いでしょう。
腰組間の琵琶板には唐子シリーズ。これは目隠し鬼をやってる様です。
奥の唐子が斧を持っているので、これは爛柯でしょう。爛柯というのは、木こりが仙人の囲碁を見物していたら斧の柄が朽ちる程に時が経ってしまった、という話。
海老虹梁には龍。
拝殿向拝の龍と同じ人だと思います。
大瓶束には力神様がいました。
背面胴羽目は天岩戸。
力強い手力男命。
背面も腰組間には唐子シリーズがありました。これは琴棋書画の書でしょうか。
その隣には司馬温公瓶割り。
左面です。
こちらの海老虹梁の龍も素晴らしいです。手挟みの波に亀も良い感じ。特に輪っかの連続のような波が印象的です。
こちらの龍は巻き毛。
胴羽目は応神天皇誕生でした。
応神天皇を抱く武内宿禰。
神功皇后。あまり美人ではありません。
腰組間には象と唐子。
これは何をやっているのでしょうか。中央の盆には小槌と軍配と、隠れ蓑?が乗っています。〜追記(2021.06.23)これは唐子の拳遊びだそうです。左の唐子がキツネ、右の唐子がテッポウ、キツネ拳だそうです。同好の志の今日もおでかけさんにご教示頂きました。追記終わり〜
屋根を支える力神さま。
御本殿向拝は子引き龍。
持ち送りには犀です。
かなりの手練れの作品だと思いますが、胴羽目の網は残念でした。
刺青師・龍元
076(2021.06.18)
コメント
onijiiです。
彫刻が見事なだけに、有刺鉄線や金網は
とても残念ですね。
大事にされている証拠なんですが、彫刻
愛好家には邪魔でございます。(笑)
そうですよね、大事にされてる証拠なんですよね。
手入れが数段楽になる密閉型覆屋に仕舞ってしまう事に比べれば有難い事です。