小林源八正信 [雀の森氷川神社] 埼玉県

令和二年八月吉日、埼玉県川越市の雀の森氷川神社に参拝しました。

御由緒

垂仁天皇（BC29〜AD70）創建
御祭神　須佐之男命　他
彫師　小林源八正信

拝殿

小林源八正信というのは石川流二代目石川常八の弟子で、小林（長谷川・熊谷）源太郎の父の様ですね。皆んな名前が一杯あるから誰が誰やら。。。

拝殿向拝も小林源八正信の作なのかは分かりませんが、向拝周りだけ他と色が違うので、拝殿を改築しても向拝周りだけはそのまま引き継いで来たものと思われます。

覆屋は金網入りガラス窓＋格子でした。

中は肉眼ではほとんど見えない程に暗かったです。

↓北斎画の天児屋根命あめのこやねのみこと。でも、他の神社で同じ構図の彫り物が渡辺綱わたなべのつなと解説されている事もあります。

〜追記（2024.03.29）これは近松門左衛門作の日本振袖始という人形浄瑠璃の「天児屋根命 神鏡を以て岩永姫の正体を暴く」という場面の様です。詳しくはこちらをどうぞ。

追記終わり〜

向拝柱の龍。ここら辺は向拝柱に龍がある事が多い様です。案内板によると海老虹梁には籠彫りの龍があるそうですが、幕があって見えませんでした。

右面胴羽目は日本武尊やまとたけるのみことの熊襲征伐くまそせいばつでしょうか。

案内板には「脇障子に鶴亀がある」となっているので、ぼんやり写った写真を見る限り、多分、黄安こうあん仙人と林和靖りんなせいでしょう。

他に向拝中備こうはいなかぞなえは虎、背面胴羽目は天岩戸あまのいわと、妻には力神りきじんがあるそうです。

邪道ですが、案内板の写真を転写。

機会があれば是非、直に鑑賞したいです。

刺青師・龍元

193（2020.09.10）