百足が神様 [赤城神社] 群馬県

神社仏閣
プロフィール

彫師歴四半世紀余。東京六本木にて刺青芸術工房龍元洞を主宰。
日本のみならず、世界中で日本伝統刺青に注目が集まる中、世界の刺青大会に参加、北米・南米・欧州・豪州など各国の刺青師と交流。日本古来伝統の手彫りの技術の継承・研鑽とともに、日本文化の紹介にも力を注いでいます。

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令和二年四月吉日、群馬県館林市の赤城神社に参拝しました。

赤城神社鳥居
赤城神社拝殿

御由緒

建仁二年(1202)勧請
南向き


拝殿手挟みには赤城の神の眷属のムカデの彫り物がありました。

拝殿手挟み
赤城神社社殿

御本殿

赤城神社本殿

右面胴羽目は日本武尊の熊襲征伐くまそせいばつ

日本武尊 熊襲征伐

脇障子は高砂の嫗。

高砂 嫗

御本殿背面。

御本殿背面

天岩戸ですね。

天岩戸

手力男は凛々しく、天宇受売は醜女です。

天岩戸

腰羽目にはムカデが彫ってありました。

百足

左面の胴羽目は赤目鯛に乗る彦火火出見命ひこほほでみのみこと、いわゆる山幸彦ですね。

山幸彦

〜追記 (20.05.10) 埼玉県深谷市の諏訪神社に似ている彫り物が有ったので、彫師は岸亦八かも知れません。あちらも推定なんですけど。

埼玉県深谷市諏訪神社左面胴羽目

脇障子は反対側と対になる、高砂の翁。

高砂 翁

画題の選択といい、彫りの技術といい、素晴らしい神社でした。

刺青師・龍元

097(2020.05.09)

コメント

  1. より:

    手挟みにムカデ は、こちらの神社以外では拝見したことが有りません非常に珍しいと思います。
    でも、見た時は『猫』かと思いました。

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